【訃報】レスリング 笹原正三さん死去 93歳 メルボルン五輪で金メダル

メルボルンオリンピック レスリング男子の金メダリストで、日本レスリング協会の会長を務めた笹原正三さんが亡くなりました。93歳でした。

笹原さんは山形市出身。

大学でレスリングを始め、フリースタイルの当時のフェザー級で全日本選手権を2連覇し、1954年に東京で行われた世界選手権を圧倒的な強さで優勝しました。

寝技で背後から相手の足を攻める「またさき」という独自の技を磨き、海外の選手からも「ササハラズ・レッグシザーズ」と呼ばれ、恐れられました。

1956年のメルボルンオリンピックでは、日本選手団の旗手を務め、「金メダル確実」というプレッシャーをはねのけ、金メダルを獲得しました。

現役を引退後、1964年の東京オリンピックでコーチを務め、5個の金メダル獲得に貢献しました。

1989年からは、14年にわたって日本レスリング協会の会長を務めたほか、JOC＝日本オリンピック委員会の副会長などを歴任し、競技の普及・発展に尽力しました。

日本レスリング協会によりますと、5日未明、老衰のため亡くなりました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230306/k10013999671000.html