名無しさん(茸)
2023/03/06(月) 18:50:19 ID:EVeGkg5d
収穫量が日本一の宮城県のホヤを巡り、海外市場を開拓する動きが熱を帯びている。
ベトナムや米国への輸出が始まったほか、食文化の親和性が高い台湾からシェフを招いて試食会を開き、旬を迎える今夏に初輸出を目指す動きがある。
東京電力福島第1原発事故後、大消費地だった韓国では県産ホヤの禁輸が続く。活路を求める関係者は「宮城を代表する海産物を売り込みたい」と意気込む。(報道部・水野良将)
【写真】台湾側が考案したホヤ料理。「油と辛みを入れるとおいしい味が出る」と蔡シェフ
https://kahoku.news/images/2023/03/04/20230304khn000037/003_size6.jpg
■「からすみに似た部分ある」
試食会は石巻市で2月28日にあり、宮城、台湾双方の関係者計約20人が参加。水産加工業の三陸オーシャン(仙台市)の木村達男社長(71)、
台湾の若者向けレストランの蔡承宏(サイチンホン)シェフ(37)らが石巻産のホヤで5品ずつ調理した。
宮城側はホヤのむき身でゆで卵を包んだ「ほやたまご」やまぜご飯、ポテトサラダ、台湾側は唐揚げや春雨炒め、キムチのあえ物などを作った。
蔡シェフは「ホヤの味は台湾の『からすみ』と似た部分があり、多くの人に愛される食材だ」と太鼓判を押す。
木村社長は「熱意のある台湾のシェフと食文化をぶつけ合い、とても楽しかった。お互いに努力すれば、もっといいメニューが生まれる」と期待した。
関係者によると、台湾はホヤの輸入実績がない。
必要な衛生検査基準がなく、宮城の水産加工業者や台湾の商社などが夏の加工品の輸出に向けて調整を今後本格化させる。
■販路の7割を喪失
県産の養殖ホヤは震災で大きな打撃を受けた。農林水産省によると、2021年に県内で収穫されたホヤは約4400トンで全国トップだが、震災前は約7000~1万トン。
韓国が原発事故を理由に13年から禁輸を継続し、販路の約7割が失われたままだ。
水産加工業のヤマナカ(石巻市)は、国内の相場低迷や新型コロナウイルス禍の需要減を補おうと、関連会社が21年度以降、むき身をベトナムに約4トン、米国に約7トン輸出した。
ヤマナカの高田慎司社長(54)は「ベトナムではヘルシーな食材として認知されつつあり、米国では韓国系の消費者らにニーズがある」と話す。
インバウンド(訪日客)に人気の観光地も格好のPRの場だ。ヤマナカと三陸オーシャン、水産加工業の水月堂物産(石巻市)は今年1月、
沖縄県内の12飲食店と協力し、鮮度管理を徹底したホヤの刺し身やあぶりなど約20品目を提供。アジア系の観光客らから「日本酒や泡盛に合う」などと好評を得たという。
試食会や輸出、沖縄でのプロモーションの関連事業費として県は本年度、約1000万円を確保。国際ビジネス推進室の担当者は「アジアを中心にホヤを新しい食材として提案し、
販路を拡大するとともに、インバウンド需要喚起にもつなげたい」と戦略を練る。
河北新報 3/5(日) 7:00配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/1e50a1318c8b824b2e29e24131305e1c62c20f77
ベトナムや米国への輸出が始まったほか、食文化の親和性が高い台湾からシェフを招いて試食会を開き、旬を迎える今夏に初輸出を目指す動きがある。
東京電力福島第1原発事故後、大消費地だった韓国では県産ホヤの禁輸が続く。活路を求める関係者は「宮城を代表する海産物を売り込みたい」と意気込む。(報道部・水野良将)
【写真】台湾側が考案したホヤ料理。「油と辛みを入れるとおいしい味が出る」と蔡シェフ
https://kahoku.news/images/2023/03/04/20230304khn000037/003_size6.jpg

■「からすみに似た部分ある」
試食会は石巻市で2月28日にあり、宮城、台湾双方の関係者計約20人が参加。水産加工業の三陸オーシャン(仙台市)の木村達男社長(71)、
台湾の若者向けレストランの蔡承宏(サイチンホン)シェフ(37)らが石巻産のホヤで5品ずつ調理した。
宮城側はホヤのむき身でゆで卵を包んだ「ほやたまご」やまぜご飯、ポテトサラダ、台湾側は唐揚げや春雨炒め、キムチのあえ物などを作った。
蔡シェフは「ホヤの味は台湾の『からすみ』と似た部分があり、多くの人に愛される食材だ」と太鼓判を押す。
木村社長は「熱意のある台湾のシェフと食文化をぶつけ合い、とても楽しかった。お互いに努力すれば、もっといいメニューが生まれる」と期待した。
関係者によると、台湾はホヤの輸入実績がない。
必要な衛生検査基準がなく、宮城の水産加工業者や台湾の商社などが夏の加工品の輸出に向けて調整を今後本格化させる。
■販路の7割を喪失
県産の養殖ホヤは震災で大きな打撃を受けた。農林水産省によると、2021年に県内で収穫されたホヤは約4400トンで全国トップだが、震災前は約7000~1万トン。
韓国が原発事故を理由に13年から禁輸を継続し、販路の約7割が失われたままだ。
水産加工業のヤマナカ(石巻市)は、国内の相場低迷や新型コロナウイルス禍の需要減を補おうと、関連会社が21年度以降、むき身をベトナムに約4トン、米国に約7トン輸出した。
ヤマナカの高田慎司社長(54)は「ベトナムではヘルシーな食材として認知されつつあり、米国では韓国系の消費者らにニーズがある」と話す。
インバウンド(訪日客)に人気の観光地も格好のPRの場だ。ヤマナカと三陸オーシャン、水産加工業の水月堂物産(石巻市)は今年1月、
沖縄県内の12飲食店と協力し、鮮度管理を徹底したホヤの刺し身やあぶりなど約20品目を提供。アジア系の観光客らから「日本酒や泡盛に合う」などと好評を得たという。
試食会や輸出、沖縄でのプロモーションの関連事業費として県は本年度、約1000万円を確保。国際ビジネス推進室の担当者は「アジアを中心にホヤを新しい食材として提案し、
販路を拡大するとともに、インバウンド需要喚起にもつなげたい」と戦略を練る。
河北新報 3/5(日) 7:00配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/1e50a1318c8b824b2e29e24131305e1c62c20f77